港区の賃貸オフィスの賃料相場

2018年6月29日

東京都心3区のひとつであり、多数のオフィスビルが建ち並ぶオフィス街が複数形成されている港区ですが、賃貸オフィスの賃料相場はどのくらいなのでしょうか。
今回は港区の賃貸オフィスの相場にスポットを当ててみていきたいと思います。

人気エリア多数の港区


港区は、都心においても大規模なオフィスビルや商業施設が林立するエリアです。
賃貸オフィスニーズの需要も安定しているため、総じて賃料相場も高い傾向にあります。
それでは、まず、港区のエリア別にどのような特徴があるかをみていきましょう。
サラリーマンの聖地として知られる新橋をはじめ、近年、再開発が進められているエリアには、賃貸オフィスが林立するオフィス街が形成されています。
再開発が進んでいる具体的なエリアとしては、虎ノ門ヒルズが開業した虎ノ門や赤坂サカス、東京ミッドタウンのある赤坂、六本木ヒルズ森タワーが立地する六本木、さらに汐留エリア等です。
また、田町や浜松町や品川駅周辺は、以前よりオフィス街として人気を誇るエリアです。
麻布や白金台は、オフィス街は多くありませんが、高級住宅街が広がっておりマンションが建ち並んでいます。
麻布エリアには各国の大使館が多いのも特徴です。
このように、港区のオフィス需要は安定して高い状態を維持しています。
都内の他の区と比較しても、空室のある賃貸オフィスが減少傾向なのも特徴です。
また、前述したように、港区内に新築の大規模賃貸オフィスが続々と開業していることもあり、大手企業が移転するケースも増加しています。

港区のエリア別賃料相場


それでは、次に具体的なエリア別の賃料相場についてみていきましょう。
港区の中でも、賃料相場が高いのは新橋・虎ノ門エリアです。
サラリーマンの聖地として知られる新橋は賃貸オフィスの需要が高く常に激戦区となっているため、それに比例して賃料も高くなっています。
また、虎ノ門エリアは近年の再開発によって人気が急上昇しており、さらに官公庁へのアクセスが良いことから賃貸オフィスニーズが高く、相場も高くなっています。
品川駅周辺エリアも賃貸オフィスの需要が高いエリアで、賃料相場も新橋・虎ノ門エリアとそれ程変わらないようです。
赤坂・青山エリアも、近年、赤坂サカスや東京ミッドタウンといった複合施設が開業しており、賃貸オフィスを構える場所として大変人気が高くなっています。
新橋エリア程ではないにせよ、賃料相場もそれに比例して高い傾向にあります。
また、交通利便性高く、昔からオフィス街として人気の高いのが田町・浜松町エリアです。
しかし、その割に賃料相場は高くないため、穴場的な物件を見つけることができます。
麻布・白金台エリアは高級住宅街として知られ、麻布には各国の大使館が建ち並んでいます。
そのため賃貸オフィスの数はそれ程多くはありませんが、他の港区の物件に比べると比較的賃料相場が低めに設定されているようです。

港区の賃料相場、他区比較


それでは港区の賃料相場は他の都内の区に比べて高いのでしょうか。
次は港区の相場を東京の他の区と比較してみましょう。
東京の都心3区は千代田区、港区、中央区であり、都心5区はこの3区に新宿区と渋谷区が加わります。
これらの中でも、千代田区の丸の内・大手町エリアは賃料相場もトップの高さとなっています。
さらに中央区の京橋・八重洲・日本橋エリアも丸の内・大手町エリアと並ぶ日本有数のビジネス街として知られ、賃料相場も匹敵する高さです。
また、近年、再開発により注目を集めている渋谷区の渋谷・道玄坂エリア、桜丘・南平台エリアも賃料の高さは、これらのエリアと同程度かさらに上回る程の相場となってきています。
続いて、港区の新橋・虎ノ門エリアや赤坂・青山エリア、中央区の銀座エリアが賃貸オフィスの賃料相場の高いエリアです。
また、賃貸オフィスの林立する新宿区の西新宿エリアや渋谷区の恵比寿・広尾エリア、港区の六本木エリアが次いで賃料相場が高くなっています。
港区の中でもリーズナブルな田町・浜松町エリアはこれらに続く賃料相場となっているようです。

前述してきたように、港区には賃貸オフィスが多く、ビジネス街も複数形成されています。
企業の拠点を構える場所としての人気も高く、賃貸オフィスのニーズも常に安定して高い状態が続いています。
都心3区に入ることもあり、賃料も高い傾向にありますが、エリアのブランドイメージも高く交通アクセスも良いことから、港区に拠点を構えるメリットは大きいと言えるでしょう。
また、港区内でも、他エリアに比べるとリーズナブルな物件が見つかりやすい田町や浜松町は人気があり、かつ穴場的なエリアと言えます。
これから港区に拠点を構えるご予定の企業様は、ぜひこの記事を参考に物件を探してみてください。