東京のオフィスビル 賃料相場動向

2015年1月19日

大型ビル想定成約賃料

人気エリアの賃料相場


東京のオフィスビルの賃料は、9四半期連続の上昇を見せています。
中でも、新宿、渋谷、赤坂、六本木エリアでの上昇が他エリアを牽引しました。
一方、空室率は、自然空室率の目安が5%と言われている中、ここ何年か年7%程で推移していました。しかしながら今期は、2009年以来の5%台になっています。
グレードAのビルはもちろん、グレードBのビルでも空室率が減少傾向にあるのも注目すべきでしょう。

空室率が市場に与える影響


賃貸オフィスにおいて、賃料と空室率には強い相関関係があります。
オフィスの賃料は、空室率に反転上昇すると言われており、空室率が高いと、借り手が有利な状態である為、賃料は下降傾向になりやすくなります。
逆に、空室率が低ければ、貸し手に有利となり、賃料は上昇傾向になります。
今期の東京の賃料相場の上昇傾向も、空室率の低下と関係があると言えるでしょう。

今後の賃料上昇について


大規模ビルに移転を検討しているテナントは、入居先が限定されてくるかもしれません。
また、東京都心5区の賃料の動向を見ていくと、千代田区、中央区、港区、渋谷区、新宿区の全てにおいて、賃料の上昇が見られました。
中でも、千代田区のグレードAオフィスビルの賃料は、金融危機以来、最も勢いのある上昇率となっています。
また、今まで賃料の上昇という面で、他の区に遅れを取っていた新宿区でも急速な上昇が見られました。
景気の回復がこのまま続けば、企業収益も改善されることから、オフィス需要もさらに拡大してくるでしょう。
もともと、空室率は賃料に先立って動く傾向にあります。
また、今後のオフィス賃料のさらなる上昇を予測した企業側がオフィス移転を増加させることなども予想されます。
上昇率は減少する可能性もありますが、今後もしばらくは、東京のオフィス賃料は、持続的な上昇が続きそうです。

賃貸オフィス賃料相場情報》もご覧ください。