港区の賃貸オフィス事情と平均的坪単価について

2018年12月18日

港区の地域特性と賃貸オフィスに対する需要について


東京都港区は都心に位置し、複数のオフィス街が形成されているエリアです。この地域に事務所を設置すれば他社とのネットワークを築きやすくなり、ビジネス活動を行う上で有利になることが期待されます。

港区は、大規模なオフィスビルや商業施設が建ち並んでおり、賃貸オフィスに対するニーズも高いので賃料も高くなる傾向にあります。とは言うものの、現地の坪単価平均などを調べた上で、コストパフォーマンスに優れたビジネス活動を展開できるという見通しが立つ場合にはオフィスを設置するのに適している地域でもあります。

ひと口に港区と言っても複数のエリアによって構成されており、地域ごとに特徴が異なります。港区に事務所を設置するのにあたっては、まず、各エリアの特徴を理解することから始めるといいでしょう。

現地には、勤め人が多いことで有名な新橋をはじめとして、近年になって再開発が進められている地域もあります。再開発の進んでいるエリアとしては、虎ノ門や赤坂、六本木、汐留などが挙げられます。また、田町や浜松町、品川駅周辺地域は、古くからオフィス街として繁栄してきています。

そして、麻布や白金台では、オフィス街は多くないものの、多数のマンションが建ち並ぶ高級住宅街を形成しています。また、麻布には各国の大使館が数多く存在するという特徴もあります。

現地にオフィスの新設や移転をする場合には


港区は、オフィスに対する需要が高い状態で安定しているエリアです。都内の各区の中でも、賃貸オフィスの空室は減少する傾向にあります。

区内に大規模賃貸オフィスが次々と登場してきていることもあり、大手企業がオフィスの移転先として選択する事例も増えてきています。この地域にオフィスの新設や移転をする場合、平均的坪単価などをチェックした上で適切な判断をすることが大切です。

区内でも会社勤めのビジネスパーソンが多い新橋や、近年の再開発によって人気が高まっている虎ノ門は、賃貸事務所に対するニーズも高く賃料も高額に設定される傾向にあるエリアです。虎ノ門は、官公庁へのアクセス条件が良いことも人気の理由となっています。

品川や赤坂、青山でも賃貸オフィスの需要が高く、賃料も高くなる傾向にあります。そして、田町や浜松町は、交通環境に恵まれていて古くからオフィス街として繁栄してきましたが、賃料は比較的安価に設定されることが多いので、掘り出し物の物件を探すのに適しています。その他に、麻布や白金台には賃貸オフィスがあまり多くないものの、賃料は比較的安価に設定されているようです。

港区の賃貸オフィスを利用する際には、区内のどのエリアに所在する物件を選択するかという問題も生じてきます。それぞれの地域によって特徴が異なり、利用することのできる鉄道路線などにも違いがあります。

物件ごとの所在地や利用可能な路線、駅などの条件を絞り込むためには、インターネット上の検索機能を活用すると便利です。中でも、複数の条件による検索機能を搭載したシステムを利用すれば、知りたい情報をスピーディーに入手することができます。路線や駅から条件を絞り込むと、通勤に便利な物件が見つかるといったメリットがあります。

物件を探す際のチェック事項


港区で賃貸事務所を探す場合、各物件の敷地面積もチェックポイントの一つです。広いオフィスでは大規模なビジネス活動を行うことができますが、それなりのコストが必要となるのも事実です。したがって、現地の坪単価平均などの情報を収集した上で、自社に合った広さの物件を選ぶと良いでしょう。

新しいオフィスの敷地面積について検討する場合、自社の業績の現状を踏まえた上で将来のビジョンを明確にすることが大事です。例えば、業績が好調でこれから先も伸びてゆくことが見込まれる場合には、従来のオフィスよりも広い物件を選択することも選択肢の一つです。こちらの対策を講じておけば、将来において業務が繁忙化し、スタッフを増員した場合にもスムーズな対応をすることができるでしょう。

また、予算を組む場合には適度な幅を持たせて検討することになりますが、こちらの幅が広すぎると、候補に該当する物件数が多すぎて判断が難しくなります。その反対に、狭すぎると候補物件が少なすぎてやはり判断しにくい状況となります。予算を組むにあたって、坪単価では判断が難しいのであれば、月々の経費を算出してみるのもいいでしょう。

港区は人気の高いエリアなので、坪単価も高額に設定される傾向にあります。だからと言ってコストを抑えることばかりに気を取られていると、費用以外の条件が悪い物件を選んでしまう可能性が高くなります。

したがって、物件選びの際にはコストパフォーマンスに気を配ることが重要になります。駅からの距離や築年数なども坪単価や賃料に影響を及ぼす条件なので、チェックしておくと良いでしょう。