スタートアップでオフィスを構える前に知っておきたいこと

2019年2月5日

オフィスで話し合いをしてる場面

スタートアップに必要なこと


会社のスタートアップには、まずオフィスを構えることが必要です。同時に、起業する際には誰もが成功することを求めるわけですから、そのために必要となる条件がいくつもあります。
スタートアップの際に必要となるものの一つはチームの存在です。何でも自分一人ですべてをやりきることは難しく、難易度が高くなればなるほど成功する確率が低くなります。一人で起業する場合と二人で起業する場合のパターンを比較してみると、一人で起業する場合は二人の場合に比べて3.6倍もの時間がかかることが分かっています。できる限りスピードアップさせることは重要なポイントになるので、一人より二人、二人より三人というようにチームを立ち上げることからはじめます。オフィスを賃貸するときも一人で決めてしまうより、二人三人といればそれだけ視野が広くなります。
また、客観的に見たときに自分の考えがおかしいと気づくことができるのも利点になります。例えば根本的に起業する必要があるのかどうかを客観的に見ることができるのも仲間がいればこそです。何のために起業をするのか、立ち上げたあとの未来は想像できるのかなど、一人だと見えにくいこともチームを作ればさまざまな意見が出て分かりやすくなります。
チームを作ったら客観的に計画を立てていきましょう。起業する際どこにオフィスを構えるのか、自分たちが顧客とする相手は誰なのか、その顧客のどんなニーズを満たすために起業するのかを考えます。また、必要となる商品の市場規模はどのぐらいの大きさなのか、そもそもその商品を扱うときに他とどのような違いを持たせるのかなど、一つずつ計画を立てていきます。企業を成功させるための事業計画書はチームで作り上げていくことが大切です。

起業する際に覚えておきたいこと


スタートアップの際、忘れてはならないこともいくつかあります。例えばエゴは捨てるということです。利己的になると苦しい立場になったとき、どうしても乗り越えられなくなり挫折しやすくなります。エゴを捨てれば、大きな壁も仲間たちと一緒に乗り越えることができます。これは大げさに聞こえるかもしれませんが大事なことです。
例えばオフィスを構えるときと、自分が住む家を決めるときとは勝手が違うので迷うこともあるでしょう。しかし、スタートアップは自分が言い始めたことなので自分で一から十まで決めようとすると視野が狭くなり、契約したあとにどうしてこの場所にオフィスを構えてしまったんだろうと後悔することもあります。視野を広く持つためにもエゴは捨てることが求められます。
それから価値に対する基準をうやむやにしないことも大事です。商品を取り扱うことや社員を預かることは、取引先のみならず顧客にも大きな影響を与えます。価値となる基準を一貫することでオンリーワンのブランドを築き上げることができます。一貫性があればおのずと顧客も増えていくことが考えられます。

スタートアップを成功させるために


取締役および経営する人たちはスタートアップに大きな影響を与えます。その規模が大きければ大きいほどそれぞれに役割をしっかり果たす必要がありますが、立ち上げたばかりの企業はまだまだチームとして形になっていないことも多いため、取締役および経営する人の能力や質がそのままダイレクトに結果につながります。取締役、経営陣の質はすべて結果に反映されると言っても過言ではありません。
オフィスを構える場所一つにしても、ただ賃料が手ごろだからと適当な場所に借りてしまえば、社員たちが通うとき苦労をするような場所になる可能性があります。仕事がしやすいかどうか、社員たちが通いやすいかどうか、ここにも着目する心のゆとりが取締役や経営陣には必要です。
その他覚えておきたいのが資金のことです。資金調達ができるかどうかは大きなカギを握ります。今でこそ成功しているけれど起業したばかりのころは資金を調達するのに想像以上に苦労したという方は多くいます。まさしくこれからというとき、賃貸オフィスの賃料を払うゆとりすらなくなってしまったとあっては大変です。可能な限り資金を調達する先はいくつか確保しておくことが成功へと導く第一歩です。
そのためにも起業する際に営業、技術、会計や財務に関する知識を持つ人材を確保することが大切です。これからどのぐらいの資金が必要になるのかお金の流れを読める人材がいるかいないかでは大きな違いです。今の時代はベンチャー企業とのつながりがある会計士や税理士が人気になっているので、早い段階でこれから付き合いが長くなるであろう会計士や税理士とコンタクトを取っておくことが肝要です。
人はトラブルや困ったことが起こると慌ててしまうものです。そんなときこそ客観的で冷静に、ときに楽観的に物事を見ることができる心構えが重要になります。万が一に備えていろいろと準備をすることは大事ですが、何かあったときでも冷静に行動することを心がけましょう。

オフィス移転マニュアル》もご覧ください。