2020年4月から屋内禁煙が原則化!?オフィスでの正しい喫煙対策3選

2020年5月14日

2018年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立し、受動喫煙対策の徹底が図られることになりました。
公共施設ではすでに対策が始まっていますが、オフィスや飲食店なども2020年4月1日より喫煙専用室以外での「屋内禁煙」が原則化されます。

本記事では、オフィスでの正しい喫煙対策を紹介します。

喫煙専用室以外での「屋内禁煙」が原則化

繰り返しになりますが、2018年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立し、受動喫煙対策の徹底が図られることになりました。
学校や病院、市役所などの公共施設では2019年7月1日からに対策が始まっており、オフィスや飲食店なども2020年4月1日より喫煙専用室以外での「屋内禁煙」が原則化されます。
そのため、オフィスで喫煙を行う場合は2020年4月までに「喫煙専用室の設置」をしなければなりません。

オフィス(企業)に課せられた喫煙対策の義務とは

一般的な企業のオフィスでは原則的に屋内が禁煙となり、以下の内容を守る義務があります。

【全ての人を対象とした義務】
● 喫煙を禁止されている場所での喫煙
● あたかも喫煙が可能であるような標識の掲示をすること
● 禁煙を表す標識を改変、加工などをして分かりづらくすること

【施設管理者(一般的に建物の所有者やオフィス管理者など)を対象とした義務】
● 喫煙を禁止されている場所に喫煙器具や設備(灰皿)などを置くこと
● 喫煙室に未成年者を立ち入らせないこと

違反者には罰則(過料)が課せられることもある

今後、屋内での禁煙はマナーからルールへと変化していきます。
違反者した場合まずは都道府県知事から「指導」が入り、応じない場合は「助言・勧告・公表・命令」を行われます。
それでも改善がみられない場合は罰則(過料)が課せられる可能性があるので注意しましょう。

オフィスで行うべき3つの喫煙対策

オフィスでは原則として屋内は禁煙というルールですが、喫煙を認める場合は喫煙室を設置しなければいけません。
一般的な企業が喫煙室を設置する場合は、下記の2つのどちらかもしくは両方を選択することができます。

喫煙専用室
○たばこの喫煙が可能
×飲食の提供は不可
(施設の一部に設置可)

加熱式たばこ喫煙専用室
△加熱式たばこに限定
○飲食の提供は可能
(施設の一部に設置可)

さらに次項では、オフィスで行うべき3つの喫煙対策を紹介します。

1. 完全禁煙

対象となる場所を完全禁煙にします。
喫煙専用室を設置する必要もないので、費用はかからず一番手軽な方法ですが、喫煙者が多い企業の場合は完全禁煙に踏み切るのは難しいかもしれません。

2. 喫煙専用室を設置する

原則「屋内禁煙」ですが、喫煙専用室の設置によって屋内での喫煙が可能です。
しかし、単純に「煙草を吸える部屋」を作ればよいというわけではなく、喫煙室として認められるためには下記の基準を満たしている必要があります。

1. 出入口において、室外~室内に流入する空気の気流が0.2毎秒以上であること。
2. たばこの煙が室内から流出しないよう、壁や天井などによって区画されていること。
3. たばこの煙が屋外または外部の場所に排気されていること。
※紙巻きたばこの喫煙を可とする場合には飲食禁止
※出入口となる場所と喫煙室の出入口に標識を掲示すること

3. 加熱式たばこ喫煙専用室を設置する

屋外に加熱式たばこ喫煙専用室を設置するという方法もあります。
その場合は、出入口に定められた標識を掲示することと、喫煙室から煙が漏れ出さないように設置する必要があります。

喫煙室専用室を設置する企業は従業員への対応もしておくこと

喫煙室専用室を設置する企業は、従業員の努力や理解も必要になります。
オフィスでの喫煙については、受動喫煙のみならず喫煙者のたばこ臭が問題となる場合もあるでしょう。
従業員の受動喫煙防止のために事業者が実施すべき対策は「職場における受動喫煙防止のためのガイドライン」に掲載されているので、ぜひご一読ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/000524718.pdf

喫煙室の設置費用が助成される制度

企業によっては、喫煙室の設置費用が助成される制度もあります。

適用条件に関しては厚生労働省のホームページを確認してください。https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000207335.pdf

【まとめ】

喫煙対策は早めに行い慣れておくことが大切

喫煙室の設置や完全禁煙措置など、愛煙家からした場合の喫煙対策による変化はとても大きいです。
急に実施するのではなく、早めに取り組み徐々に慣れることが大切です。

【参考URL】
https://www.shares.ai/lab/roumu/3143051
https://www.altpaper.net/b/6892
https://sangyoui-navi.jp/blog/239
https://www.pref.chiba.lg.jp/kenzu/tabako/jyudoukitsuen.html#hairyogimu