渋谷駅周辺の空室率2015年6月

2015年6月1日

渋谷区の空室率事情


東京都心部のオフィスビルの空室率は、低下傾向にあり、2014年9月末には5年7ヶ月振りに5%台となりました。
東京都心5区の千代田、中央、港、新宿、渋谷区を個別に見ると、中でも、渋谷区のオフィス空室率が他と比べて圧倒的に低くなっています。
2012年にオープンした渋谷ヒカリエは、ここ最近では珍しく、開業前にテナントの入居率が100%を達成したことでも注目を集めました。
しかし、実は渋谷駅周辺は、大規模オフィスビルの供給が少ないエリアです。
10年程前は、渋谷インフォスタワー、マークシティ、セルリアンタワーと相次いで高層オフィスビルが建設され、IT企業を中心に入居が続いていましたが、ITバブルが破綻したことも関係し、ヒカリエ竣工までの10年間、大規模なオフィスビルの建設はされませんでした。
こうした事情も渋谷区の空室率が他区と比べて低いことと関係がありそうです。
また、同時に他区のオフィス街と比べて大規模な優良オフィスビルが不足していることも、空室率の低い理由の一つとして挙げられるでしょう。

渋谷駅周辺の将来像


渋谷駅は、副都心線と東急東横線、東武東上線、西武池袋線との相互直通運転が開始されたことにより、今まで以上に交通利便性の非常に優れたターミナル駅となりました。
また、渋谷区は空室率が低いだけでなく、オフィスの賃料相場も東京都心5区の中で最も高くなっており、都心部においても有数のビジネス街として知られるようになっています。
渋谷駅周辺では、渋谷ヒカリエをスタートとして、これからが再開発の本番となります。
とりわけ、2026年竣工予定の渋谷駅の新しい駅ビルは、超高層のツインタワーの建設が計画されており、渋谷駅の新たなランドマーク的存在となることが予想されています。
今後の渋谷エリアは、今まで以上に高層オフィスビルの林立が目立ち、多数のビジネスパーソンが行き交う都内屈指のオフィス街となっていくでしょう。

渋谷駅周辺の賃貸オフィス・賃貸事務所》はこちらからご覧ください。