株式会社EORIC様 インタビュー

株式会社EORIC

設計士の意志が光る、
尖ったレンズを求めて

株式会社EORIC

株式会社EORIC

代表取締役社長 李 棏 様

https://eoric.jp/

2019年10月30日

江戸時代、徳川家康の家臣である内藤清成に授けた江戸屋敷の一部である新宿御苑。
春の訪れを知らせてくれる桜が有名な新宿御苑では、秋にも紅葉が楽しめ一年を通して春夏秋冬を感じられる、都会に現れたオアシスのような場所だ。
そんな新宿御苑の最寄り駅である新宿御苑前駅周辺は、千代田区から新宿区を繋ぐ新宿通りがある。沿道にはオフィスビルが建ち並び、周辺にはタリーズコーヒーやサンマルクカフェがあり、オープンテラスがおしゃれな雰囲気を醸し出している。
その新宿通りを新宿方面に向かうと、東京メトロ副都心線や丸の内線、都営新宿線の3線が交差する新宿三丁目駅があり、複数路線への乗り換えが可能だ。


 

新宿御苑前駅より靖国通り方面に歩いて約3分と恵まれた立地にあるのが川本ビルだ。
川本ビルは、新宿三丁目駅からも歩いて5分以内の立地にあり、多方面からもアクセスしやすい場所にあるといえるだろう。
外観は茶色のタイル張りで重厚感があり、路面に面した階段を上っていった先に開放的な印象のエレベーターホールが広がる。またエントランスの隣あるに飲食店と駐車場の入口がビルの視認性を高める目印となっている。
今回訪れた、株式会社EORIC様は川本ビルの5階に移転された。
開放的なエントランスからエレベーターに乗り5階に向かうと、ナチュラルウッドで埋め尽くされたアットホームな雰囲気の空間が広がっていた。李社長に移転後のお話を伺った。

 【初心を忘れず、最先端の事もできるように。】

ー御社の仕事内容をお聞かせください。

光学系の技術開発を主たる業務としています。
皆さんが使用する光学系の製品は、カメラとか液晶プロジェクターとかが一番身近だと思うんですね。カメラやプロジェクター、スマートフォンに使用されているレンズはコンシューマー製品用の部品で、それ程難易度の高い開発ではないため、難しいものを除きそれらは大半が海外で設計開発されています。
カメラのレンズは、今でもキヤノンさんやニコンさん、ドイツのメーカーなどが強いですが、コンシューマー製品だと日本では付加価値があるものでないと、あまりやる意味がありません。ですので我々がやっているのは、コンシューマー製品をつくるために工場で使う特殊な設計の産業装置を開発することが多いです。
この大きさのレンズ(テーブルに飾られてあるレンズ)は普段あまり見ることはないと思いますが、我々が扱ってるレンズのなかでは結構小さい方でして、本当に大きいものでは直径500ミリくらいのレンズが横に何十枚も並んでいて、レンズだけで土管みたいな大きさになるんです。
皆さんが使うスマートフォンやパソコン、テレビのモニターも、このようなレンズを使って作ってます。実はスマートフォンやパソコンなど光学系の技術によって作られる製品がたくさんあります。あまりピンとこないかもしれませんね。(笑)
※コンシューマー:一般消費者

 ー光学技術の設計・開発の企業を立ち上げるきっかけは何ですか?

もともと、ある日本の産業装置メーカーの開発におりまして、中堅規模の会社の開発全体を預かっている責任者をやっていました。
当時から、日本の産業装置メーカーは世界的にみても強く、世界のほとんどの装置はメイドインジャパンで、今でもおそらく70~80%の強さをもっています。
その中で、産業装置をずっと作っていたのですが、様々な開発を長くやってる間に、業者さんや競合の方々など、お客様だけではない関連業界の方々と関係性が広がってく中で、様々な製品の性能向上に向けて、ワンランク上の開発ができるのではないかと考えることが増え、昨年起業しました。
また、一昨年から昨年にかけて半導体やテレビの液晶パネル、電子回路の業界が非常に活況だったため、仕事がたくさんある環境も起業を後押ししました。
業者さんや競合の方々から「光学系の開発でもっと難しいことやりたいけど、なかなか社内の技術だと出来ないので、そのようなことを受託してやってもらえないか。」というようなお話が多くなり、それであればいろいろ貢献できるのではないかと思い、独立して光学技術に特化した事をやる会社を立ち上げました。
自分たちの装置を作るわけではないので、いろんな産業装置メーカーさんに対して、困ってるユニットの開発をお手伝いして物を作るという目的で立ち上げました。

 ー会社名EORICの由来はなんですか?

EORICはEdge Optics Research Institute Co.,Ltd(エッジ オプティクス リサーチ インスティテュート カンパニー)の略でして、Optics Research Instituteだと光学研究所という意味で、けっこう多い名前なんですよね。Research Instituteの略のRIってよく企業名に使われてると思うんですよ。だからといって、ただ光学にするのもなぁと思ったんですね。Edgeって、先端とか先進とかっていう意味が含まれてるんですが、それだけならadvanceでもいいんですよね。なぜEdgeにしたのかというと、ちょっと尖ってる感じがしますよね。もともと私自身が、以前勤めていた産業装置メーカーで開発を預かるようになったのが37歳くらいのときで、中規模人員の開発部隊があった組織だったんですが、ほどんど年齢が私より上の方だったりで、けっこう存在としては尖ってたと思います、とげとげしてました(笑)
尖ってるところも忘れないように、でも先端の事がちゃんとできるという想いを込めて、Edgeという言葉と組み合わせてEORICとなりました。

 企業のロゴマークは何をモチーフにデザインしたのですか? 

あのロゴは、デザイナーの方と建築士の方にイメージだけ伝えて作っていただきました。私の中学校の時の同級生で建築士をやってる人がいて、この事務所も全部その人にデザインしてもらったんです。それで、その人と非常に付き合いが深いアートデザイナーに、そのロゴを作ってもらいました。そのEORICのOの所もわざと段になってて、レンズが二枚重なってるデザインなんです。それとEORICの横にある形は、左から入りレンズを通って右に集まってる光の流れがモチーフになっています。


 【世の中にはまだない新しいことへの挑戦】

 ー光学技術はカメラや携帯のレンズ、テレビの液晶の他にはどんな製品に使われているのですか?

DVDやCDなどですね。DVDやCDは信号が中に埋まっていて、信号の中の映像や音楽などの記録を読み取る仕組なんですが、実は小さいレンズが読み取るデッキ側についているんです。これをピックアップレンズと言います。
他には、車の衝突防止のセンサーですね。衝突防止のセンサーはレーザーで計っているんですが、計るのも光学系を使っています。結構いろんなものに使われているので、逆に使ってないものを探すのが難しいかもしれませんね。
家電の中にも光学技術は使われていますね。例えば、電子レンジって自動で「あたため」をしてくれるじゃないですか。3分とか時間を指定してじゃなくて、温度を監視して温まってるかどうかみているんですね。例えばお米を温めてるときに、ある場所に光のセンサーがついてるので、お米自体の温度をサーモグラフィでみてるんですが、あれもレンズですね。
監視カメラもレンズですし、望遠鏡もレンズですね。気象衛星ひまわりが、上からいつも写真撮ってくれてますよね。あれも全部レンズで、巨大なレンズが気象衛星に乗ってますね。
他にも大きいレンズは、液晶パネルを作るときにも使用されます。液晶パネルは細かい電気の部品で作ってるんですが、そのパネルのドットを作るための機械の中にそのレンズが入ってて、パソコンとかメモリーとかそういった半導体と呼ばれるものは、実は全部光で作ってるんですよ。
半導体は配線のようなたくさんの回路を引いてますよね。この回路を引くのは、もう物理的には作れないんですよ。あの1本の線が10ナノくらいしかないので10ナノって100万分の1ミリメートルで、物理的に作れないんです。

 ーどうやって回線を引くんですか?

半導体の回路は、光の紫外線であの回路を作り出すんです。書いてるようなイメージですね。紫外線は物を破壊する特性があって物質を直接破壊・組成変化させることが出来るので、光の力を使って微細なパターンの回路を作ってます。回路は、線の集合体で線が何十何百万と複雑に絡んでいて、そこにICのトランジスタがついてるんですね。1980年代くらいからは物理的に作れない領域に入ったのでその頃からずっと光で作ってます。
少なくとも言えるのは今のエレクトロニクスの製品の「早くなる」とか「薄くなる」とか「軽くなる」とかっていうのは、それに答えるだけの産業装置が完成したからできるんですよね。
その産業装置の中で光学技術のレンズを使ってる製品は、かなりの部分でウェイトを占めるものが多いですね。全部では無いですが(笑)

 —立光学系の開発には「設計者の数だけ答えがある」と言われているそうですが、どんな事を意識して開発に取り組まれていますか?

基本的に、その製品レンズを使うアプリケーションによって、何が重視されるかで変わるんですよね。例えばカメラだったら、綺麗に映像が撮れていることが当然なんですが、そこを追求するとコストが高くなってしまい、今はデジカメがあるのでもうカメラは売れないんですよね。スマートフォンだけでも済む時代ですよね。
価格は安く作らなきゃいけない。そうすると、「使う材料をどうしよう」とか「良品率上げなきゃいけない」とか、そういったことまで考えると、一個一個の製品によって気を配るところが違うんです。その製品がお客様にとって、一番求めているものが何かということを、最初の議論の所でなるべく多く吸い上げて、求めているものを設計するというのが基本的な考え方ですね。
同じスペックを満たすだけのレンズを、設計士が100人いて100個設計したら、全く同じ答えにはならないんです。
でも、その100個をずらっと並べたときに、光るものってのがあるんですよ。どっかが尖ってて、設計者の意志が感じられるレンズがあるんです。
我々光学設計者が他の誰かが設計したレンズを、レンズの設計図面とか映像とかで見ると、ピンとくるものや感じるものがあるんですよ。そういった設計者の強い意志が出るような尖ったレンズを設計しようと、もちろん需要にそったうえですが、そういう事を中に盛り込もうという意識が、当社の田巻という光学技術の責任者のこだわりの部分でもあり、設計者たちの中では強いですね。

 —我が子を育てているような感じですね。

ほんとそうですね!
設計を掛けた時間だけ答えがでてくるので、どれがいい答えかというのは、最後導き着かないと解らないので、設計者がもうこれで行きついたと自信をもって行きついたところが答えになるので、本当に設計者の数だけ答えはありますね。

 —先ほど設計責任者の田巻様が登場しましたが、李社長と田巻様の出会いは?

田巻は大学の後輩なんです。私は大学で光の専門の勉強をしていて、社会人になったある時に教授から「いきがいいのがいるから、面倒を見みてやってくれ」と言われたんです。その当時、田巻が年齢が違うという事は知らなかったんですが、ちょうど同じ教授のゼミに属していたんです。そして私が一番最初に入社した会社の部下として田巻が入社してきました。大学の後輩であり、一番最初の会社の部下。これが彼との出会いです。
その後私が、以前の会社に移籍したのちもついてきて、20年くらい一緒に仕事をしてきました。
それと今の社員は全員、様々なメーカーの優秀な人材に私から声をかけて集いました。この業界はそれほど広くないので「あの会社のこの人優秀そうだ」とか「パテントたくさん出してる」とか「学会でいろいろ発表している人がいる」とか、当時からお互いに顔見知りで、優秀な人材だとわかっているんですよね。
※パテント:特許

—今年の2月には韓国にも事務所を設立してますね。光学技術は韓国も盛んなのですか?

韓国に現地法人を設立した大きな理由は、韓国方面の営業を一つやる必要があるということです。韓国は、やはりサムスンさんLGさんSKハイニックスさんなど、半導体などで世界最大手が集まってる国で、以前の会社でも主力のお客様でもあったので、そこは避けて通れないところがあるんです。
韓国は日本にくらべると、非常に今でも物を作るコストが安いんです。
韓国勢は、技術的にかなり日本に近いところまで来ていて、かつ人件費の観点でみると、日本よりもはるかに安いんです。ですので、韓国で精度のいい製品を作って日本のお客様に供給するという意味も含めて、韓国内で出荷までの業務が円滑に進むように現地法人を設立しました。

—韓国といえば美容大国というイメージがありますが、美容関係でも光学技術は使われていますか?

ありますね。シミ取りもレーザーですからね。皮膚の表面だけ軽いやけどをするようなレーザーをちょっと当てて軽くやけどさせるんです。そうすると、かさぶたが剥がれるような感じで表面のシミが取れるということになるんですが、あれも光学技術ですね。ただ、その機械はメイドインジャパンです。
メイドインジャパンの品質は、たぶんコンシューマーの皆様が思われてるよりもはるかにブランド力があり「日本のメーカーが作ってる製品だから大丈夫」というイコールの方程式が成立しているんですよ。

—光学技術開発でどんな事が一番大変ですか?

従来やってて出来ることというのは、我々に依頼しなくても皆さん社内である程度できるわけですよ。だから、社内で出来ない事を依頼されることがほとんどです。それは、世の中にはまだない事ばかりなんですよ。このような理由から当社の開発で、簡単なことはないんです。
一年前に起業して、今日まで手がけてる製品の中で大きいものは、この部屋よりも大きいレンズがたくさん並ぶものだったり、特殊なものだったりが多いんですよね。そうすると簡単な案件がなく全部が難しいので、ひとつひとつがトライですね。
依頼があるものの中で、私たちも初めてやってみるという事がほとんどなんです。
ただ、今まで培った光学の経験とか知識とかを組み合わせて、新しいものをつくったらどうなるのかという事を想像する力は秀でてるので、それらを駆使している感じです。
ちなみに、ここ2ヶ月くらいの開発で結構大きい誤差がでた事もありました。
物が出来ても、想定通りの働きをしない時は「なんでなんだろう。」と考えるのも一苦労ですね。これが現場力になるんですけど、現場でいろんな原因を調べて丹念に一つ一つ潰して、得られた情報から理論解析をして答えに行きついたら、それを修正する部品を作ります。ただ、必ずしも想定通りにいくとは限りません。
基本的には光というのは物理計算に基づいているので、物理の計算で出来ないものはないんですよ。しかし物理計算の設計とは反して、実物では若干の誤差が生じることが起こるんです。となると何かが予定通りに出来てないとなるので、それを一つ一つ潰していきます。
装置メーカーさんはコンシューマーの皆さんに必要な製品を作るため、製品の製作に使う装置を作りたいので、その装置に搭載するものが出来ないとエンドユーザーさんまで届かいない事になります。ですので、できるだけ短時間で仕上げることは前提ですが、どれだけ時間をかけて徹夜をしても、答えが見つかるまでやります。
今日も何人もエンジニアが出張で、お客様の工場で製品に組み込むユニットを立ち上げてる状態です。一回行ったらなかなか帰ってこれないので、しばらくあってないスタッフがいますね(笑)


—最初の開発はパソコンで設計していくんですか?

そうですね、基本的には設計は全部パソコンでやってく感じですね。
それでも理想通りに作れず誤差がでてきてしまうことも。
本当に精密なレンズというのは、表面が非常に平らでナノオーダーなんですよ。
ナノってピンとこないと思うんですけど、言ってみると関東平野全部の広さの面積に、ゴルフボール1個分の差ぐらいしか段差がないということですね。
とてつもなく真っ平で、そのくらい真っ平にしないと性能が出ないんです。
設計上は真っ平になるんですけど、実際はナノレベルの段差が積み重なることで、設計上との微妙なズレが生じます。
使いやすい物をシンプルに設計する方法はありますが、それは設計者の技量によるもので、例えば美しいレンズの配列というのは誰が見ても美しい。複雑な形をしているものは、やっぱりいいものがあまりないです。

—開発していく上でどんな事を一番大切にされていますか?

レンズ設計の光学技術の設計士になってる人間は、もともとレンズが好きな人が多いんですよ。私自身も子供の頃からカメラ好きで、「レンズってどんなものなんだろう。」と思うところから入ってます。技術者自体が光学に対して、レンズに対して興味がもともとある人間なので、自分が使う立場ならどうかなということを、皆一番大切にしていると思います。
コンシューマーの製品を作っているわけではないので、実際に本当に使うわけではないですが、ユーザー側の希望と使う立場とを考えたときに、どういった事をした方がいいのかなと置き換えて考えていることが多いと思います。
世界的にエンジニアの数はそんなに多くないんですが、日本は世界で一番光のエンジニアを抱えている国ではあると思うんです。それでも多分1000人はいないと思います。意外に少ないですね。
光学技術は分野が狭いわりに、ユニットとしては必ず使われる特殊性の高い技術でして、よく言われるのは、光学技術者って原子力発電の炉を開発している人たちと同じくらいの希少性で、ほとんどいないと言われてますね。原子力開発も日本では1000人くらいしかいないと言われているんですよ。

【クリエイティブな発想には、足湯とリラックス空間を】

—今回の移転でこだわりのポイントはなんですか?

整然とデスクを並べるだけなら以前のオフィスでも対応できたと思います。ですが、こうゆう産業装置のメーカーにずっと務めてると、基本的に客先の工場勤務なんですね。工場では、生産現場が1Fにあって、上階や近くのオフィスにエンジニアがたくさん机を並べて設計するという環境なので、設計者が自社オフィスで働くという感覚が全くないんですよ。
リラックスできる設備が整っているオフィスをテレビで視るたびに思うんですが、設計者ってやっぱり想像力が必要なので、机で丹念に考える事ももちろん重要なんですけど、自分自身の経験ではやっぱりお風呂に入ってる時に思いついたり、喫茶店でただボーっとしてる時に思いついたり、リラックスした環境で閃く事もかなり多いんですよね。
ですので少しスペース的にゆとりのあるサイズを準備して、仕事とは全く関係ない事ができる空間を作りたいなという想いで、イスとかソファを置いてゆっくりできるスペースを作る事をこだわりました。仕事とはかけ離れた空間も用意しました。


あそこにセラミックの石がダーと敷いてあるんですけど、あれ足湯です。
足湯を置いてリラックスできるようにしたり、バーカウンターを設置して17時以降は好きにお酒を飲んだりして新しい発想が生まれる工夫をしています。
実際17時くらいから飲んでおしゃべりをしながら、いい案が浮かんで時間を忘れて仕事して帰ったりしますね。
他にこだわりのポイントとしては、私はもともと木がずっと好きで、木工工事を年がら年中家でやってるので、フローリングなど木をできるだけ使ったことです。パーテーションはフルオーダーメイドで木枠から全て大工さんが組んでくれました。遮音性と開放感を両立させた世界に一つだけのパーテーションが出来て、とても満足しています。
ちなみに、テーブルにあるレンズも一見ガラスに見えて、ガラスじゃないんですよ。ガラスっていうのはいろんな材料を溶かして混ぜ合わせるのですが、これはダイヤモンドと一緒で、純度がほとんど限りなく100%その原子だけでできてる材料でして、石英と呼ばれるものです。ちょっと特殊な純度が高い物ですよね。
他にテーブルに3つの機材がありますが、一番左のはただのレーザーポインターなんですけど、テレビというのは光を吸収してしまい、普通のポインターでやっても光が返って来なく見えないので、すごく強力な特殊な物なんです。右の二つは製品として作っている物ですね。

—前回も今回も新宿区で事務所を決めて頂きましたが、新宿を選んだ理由はありますか?

私は韓国人ですが、育ちが東京です。
子供の頃、自転車で15分くらいかけて新宿まで遊びに行ったりしていたので、この辺りも良く通ったりして、地理的に良く知っていました。あと以前の会社も含めて、工場は便がいい所にはないんですよね。なので通勤するのが皆それなりに大変だし、お客様に来てもらうのもかなり大変だったので、まずは便がいい所にしたいなあと思いました。それと自分がある程度地理を知ってる所がいいなという事で、新宿界隈で探しました。
ただ、たまたま前回の事務所と今回の事務所が目と鼻の先だったんですね。
本当たまたまなんです。遠藤さんにお願いして、飯田橋に近い所まで広げて探してもらってたんですが、一番条件にあった所が、たまたま前のオフィスの目の前にある今のオフィスだったんですよね。

 —他の不動産会社から紹介の物件もみられたりしたのですか?

前回の移転の時は複数の不動産会社にお願いしたんですけど、今回は御社だけですね。そして、遠藤さんにお願いしました。私は本当に、遠藤さんすごいなぁと思います。
私は遠藤さんに最初探して頂いた時も含めて、要望をお願いしておけば、あとはお任せしておけば大丈夫と安心感がありました。そういう意味で本業に集中できるので本当に助かりました。

 —最後に今後の展望をお聞かせください。

設計開発の会社というよりは、総合的にユニットを作る会社になっていくと思っています。
4名で創業し、本当は規模を大きくするつもりは全然なくて、光学技術の設計開発をお手伝いするという規模で考えたときに、大きくなってもあと1、2名くらいかなと思ってました。そのぐらいの規模で事業として、取引先にしっかりと貢献できてれば十分だと思ってたんです。しかし、設計開発をして図面を出してアドバイスをしてると、今度は本当に小さいユニットとかレンズの設計開発だけだった業務範囲が、それらを稼働させるユニットまでやってもらいたいと要望の範囲が拡がって行きました。
例えば、これまでは1メートル2メートルある大きい光学系レンズの設計開発までが業務範囲でしたが、ソフトで制御してすごいスピードで動かして性能を発揮しないといけないところまで業務範囲が広がったということです。
そうすると今度はソフトとか回路とか電気のエンジニアが必要になってきて、結局のところ、どんどん所帯が大きくなってきたということなんです。この延長で同じようなことをやるとなると、ユニットの数が増えて、担当者が増えていくという感じです。そういった有難い背景もあり、当初の予定とは異なりますが、もう少し規模の多い人員の配置にして、完成品をお客様に使ってもらうという形になってく比率が高くなるんだろうなと思っています。
全てのエンジニアの分野でカバーする人間はいるんですが、規模が大きくなるにしたがって人員も少しずつ拡大して、多くのユニットを設計開発して製品にして、お客様の所にインストールするという形にしていきたいなと思ってます。


 

【担当者コメント】

李様、この度はご契約頂き誠にありがとうございました。
李様には前回、今回と2回にわたってご移転のお手伝いをさせて頂きました。
今回のご移転は法人設立後、1年程で以前のオフィスから倍の大きさの事務所に移られたいとお伺いしたときは、非常にビックリいたしました。
御社の成長のスピードに負けないようにと、気に引き締め物件のご提案をさせて頂きました。
申込みから契約まで、迅速に対応を頂いたおかげて、スムーズにご契約まで結びつける事ができました。
また内装の方も、足湯やバーカウンター・オーダーメイドのパーテーションなど李様のこだわりや想いが詰まった素敵な空間に仕上がっておりますね。
最後となりますが、お忙しい中、取材などのご協力を頂きまして誠にありがとうございました。
今後とも末永いお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。

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