株式会社アップリーチ様 インタビュー

株式会社アップリーチ

 「最小限のコストで最大限の効果」を産み出した
 「Metell -ミテル -」

株式会社アップリーチ

株式会社アップリーチ

代表取締役 原 康則 様 取締役 橋本 里華 様

https://www.appleach.co.jp/

2020年10月30日

千葉県で人口密度が高い地域をご存じだろうか。それは浦安市だ。
都心からのアクセスも良好であり、夢の国である東京ディズニーリゾートがある地域だ。
リゾートのイメージが強い浦安だが、実は江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえる、浦安の歴史や文化を体験する浦安市郷土博物館もある。
特に新浦安駅周辺は駅直結のショッピングセンターなどがあり、公園も多く存在している。


 

新浦安駅から東京ディズニーリゾートパートナーホテルであるオリエンタルホテル東京ベイや浦安ブライトンホテル東京ベイ方面に進むと、浦安ブライトンビルが見えてくる。
若潮通り沿いに立地している浦安ブライトンビルは、京葉線新浦安駅から歩いて1分とアクセスが良く、同ビル内には歯科や薬局が入居している。また周辺にはコンビニや、駅直結のアトレやMONAなどのショッピングモールもあり充実している。
浦安ブライトンビルはエントランスから白を基調に清潔感や高級感漂うオフィスビルだ。エレベーターから2階に降り、執務室へ向かうと陽光が差し込む一本の廊下が見えてくる。
今回こちらに移転した株式会社アップリーチ様に移転後のお話を伺った。

【本質を見極めて、丁寧にロジカルに】

―会社名 アップリーチ の由来をお聞かせください。

アップリーチは、アップルとリーチの組み合わせだと思われることがありますが、そうではなく「アプリケーション」と「リーチ」を組み合わせた名前です。リーチは「濾す」や「抽出する」という意味があり、アプリケーションの良いところを抽出して研ぎ澄ましたものを提供する会社というイメージで、アップリーチとなりました。

―御社の事業内容をお聞かせください。

事業内容はITコンサルティング・システム開発・アプリ開発・ウェブ制作の4本が柱になっています。
ITコンサルティングに関しては広く対応しており「こんなシステムを導入したい」とか「HPがうまく運用出来てない」とか、お客様のニーズに合わせたコンサルティングから、一企業のIT担当として企業の中のシステムだったり、業務フローだったり、ITの面からアドバイスしていくような業務などを対応しております。
システム・アプリ開発はその名の通りですが、アプリ開発に関しては自社サービスで検温アプリ「Metell -ミテル -」をリリースしています。
ウェブ制作は、最近では地元浦安のお客様が増えてきていますが、企業のHPの制作やECサイトの制作を行っております。
弊社は社長がシステムエンジニアで、専務がWEBサイト制作をするフロントエンドエンジニアで、元々は社長と専務が二人でコンピュータソフトウェアの会社を初めました。そこに私がWEBディレクターとして入社し、そこからメンバーが徐々に増えてきました。それを基に自社サービスの検温アプリ「Metell -ミテル -」をリリースするまでに成長しました。

―HPをたくさん手がけていますが、作成する際に大切にしている考えはありますか?

私たちが制作するHPはありきたりなHPではなく、お客様を事細かくインタビューし人と成りを理解した上で、お客様の特徴やその会社の個性や想いをしっかりとHPに落とし込み反映させる事を心がけています。
難しいものほど丁寧に一つ一つ小さく切り分けて、しっかりと本質的なところをみてから組み立てるようにしていかないと、本来の目的を見失なってしまうと思うんですよね。
お客様が重要としている点と、私たちからみての重要としている点が違えば、それはもう視点がずれてしまっている事になりますよね。なのでしっかりとコミュニケーションをとって本当に重要視している所を達成するために、プロとしてどうゆうアプローチをしていくかと、小さく切り分けてロジカルに考えるようにしてます。
他には、企業のカラーをHPの前面に出していくように心がけていますね。
ロゴから作ることもあるので、どういう想いで起業していて、なぜこの土地を選んだのか、なぜこの職種を選んで起業しているのかなど、バックグラウンドを聞くことによって、デザインの方向性だったりコンテンツのラインナップだったりに影響してくる事なので、そこもすごく大切にしていますね。

―「ごはんとおかず白米屋」というネットストアを運営されていますね。
ネットストアはどのような経緯で運営しようと思ったのですか?

運営の目的は、単純にお米屋さんをしてるわけではなく、ECサイトのサービスを提供する側として実際に運用の仕方だったり、どうゆう風にしたら売れるのかを検証するために実際のお米屋さんの店舗をテストケースとして作って運営しています。
そこで蓄積したノウハウをお客様にお伝えしていけるからです。
ECサイトを作って納品するという企業はたくさんあるとは思いますが、弊社ではオリジナルでECサイトを運営してみて、どういう風に施策を打ったら売れるか検証しています。
ヤフーや楽天など運営するそれぞれのサイトで、施策の打ち方や状況は変わってくるので、その辺を白米屋という弊社のサイトで検証する事を行っています。

―たくさんの食べ物の中で、お米をメインとした理由はどんなところにありますか?

社長が北海道出身で、第一にお米が大好きなんです。ですので北海道のお米で、ななつぼしやゆめぴりかを扱っています。また買う側として、無農薬などを気にする方も増えてきている時代背景から、そういったところをあえて説明するという事は販売促進に繋がるポイントなんですよ。お店に対する信用信頼も得られるポイントとなりますからね。
やはりネットショップだと、店舗に行って購入するのとは違って、店員さんとコミュニケーションが取れないので、買う側として欲しい情報がいろんな所に散りばめてあるサイトだと、ネット上のコミュニケーションにも繋がるかなと考えています。

―2018年に千葉県経営革新計画承認企業と経済産業省IT導入支援事業所として認定されていますが、こちらはどのようなものですか?

経営革新計画についてですが、まず弊社で企画したRPAというシステムがあります。
RPAは、例えばエクセルでマクロを組んでいろんな業務に対応できる基になるものなんです。
エクセルはほとんどの企業で使用しているかと思います。エクセル内部にはVBAというコードを書いてその業務に合わせていろんな処理ができるシステムがあり、最初の業務形態から使えるようになっています。それらを組み合わせることによって営業支援から経理まで全ての業務に対応できるものなんですね。
ですので、弊社HPの事業内容にある事務効率化サービスという、エクセルベースのシステムを組み事務にかけている時間を短縮するサービスに繋がってくるシステムがRPAです。
例えば、商品を入荷してその伝票の処理をするのは何かと大変だと思いますが、相手先の会社からCSVデータを貰って、それをシステムに取り込めばすぐに作業ができるという形になります。よって、両方の会社で導入していただくとより業務効率化になり、間違いも非常に少なくなるという事なんですね。そういったところが経営革新計画ということで認められました。
もう一つのIT導入支援は、多くの企業で主にITのシステムの導入に当たって経済省からIT導入補助金が出るというもので、登録制なのでどんな企業でも開発できれば登録できます。補助金の導入にあたって多岐にわたる支援ができるため、補助金と組み合わせてシステムを導入し、さらに業務の効率化を行えば、最小限のコストで最大限の効果がでるということで両方の認定を取得しました。


【「Metell -ミテル -」は私たちの社会貢献】

—今年2020年8月にリリースされた体調管理サービス「Metell -ミテル -」はどんなサービスですか?

「Metell -ミテル -」は二つの側面があります。
一つは組織の体調管理を効率的に行う事と、もう一つは組織に所属するメンバーの個々の報告の簡易化です。例えば、一社員でも所属している組織は会社だけでなく、スポーツジムに所属していたり、草野球チームに所属していたりと複数所属していたりしますよね。結果として、体調報告義務が発生している所は多岐に渡り、それぞれの組織に報告するのは手間が掛かります。そういったお互いの不便を解決するために、メンバー側は一回の入力で所属している組織全てに報告でき、また組織側としては管理してるメンバーの健康データが自動的に入ってくることが可能なサービスです。
この一回の入力で複数の組織にデータを飛ばせるという所が、弊社が特許を持ってる部分です。コロナ禍になって様々な会社から体温管理のアプリが発売されましたが、全て自分と組織の1対1で報告確認する形式です。弊社のアプリは自分を含めた家族と複数の組織というn対nの関係となり、その仕組みが特許をもっている感じですね。
「Metell -ミテル -」は一つのアプリで最大6名まで管理できます。報告する側はログインログアウトで切り替えをしなくても、ボタン一つでユーザーを切り替えて報告できる便利さを兼ね備えています。
ちょうど、文科省が出した指針でも学校のプリント類や連絡手段も紙ベースからデジタル化する動きになってきているので、その流れに乗るきっかけの一つになるといいですね。
「Metell -ミテル -」は体調報告以外に、メッセージ機能も付いているので、ちょっとした連絡事項をアプリでやり取りできたりするところも魅力です。
また新しいバージョンでは、体調管理の一環で「心の不調」というボタンが増えました。改まって言えないことや、伝えることをためらってしまう場合に、親目線で先生に報告することもできますし、自分でスマホを持つ世代なら自分から、「お腹が痛い」とか「喉が痛い」とかそういう並びの中で、「心の不調」というボタンを押してSOSを発信できるようになるといいなという想いもあり機能をつけました。そういったところも活用して、心身ともに健康でいていただきたいですね。

—コロナ過の背景から生まれた「Metell -ミテル -」を開発する経緯を教えてください。

コロナウイルスによる緊急事態宣言が明けたときに、子供たちが通う幼稚園から毎日体温を報告して欲しいと、紙ベースで始まりました。また時を同じくして習い事先でも体温報告をラインでいいのでと、こちらも報告が始まりました。これをどうにか一個にならないかなと思ったのが始まりですね。
朝の一分一秒忙しい時間に、子供に「早くして」と言いながら、私自身も体温報告の紙を書くのを忘れてるなんて事も。そんなとき体温報告をアプリでできたら、もし自宅から送り出したあとに「あ、入力していなかった!」となっても、アプリに入力さえすれば、その一回の入力で幼稚園と習い事先と両方に報告が飛んでいき、報告先の方ですぐ確認できるなと考えました。そういうシステムがあれば、朝かなりの時短になるなという発想が展開していきアプリ開発に繋がりました。
開発していく途中の段階で弊社のHPに情報を載せ、サービスをアピールしたら「うちの組織で導入したいです。」とお問い合わせが来ました。お問い合わせのやりとりの中で、入力する側だけでなく管理する側も、例えば大学だったり企業だったり病院だったりから、社員生徒職員の体調管理を紙ベースでやりとりし、それを集約して確認するのにすごく手間が掛かる事がわかりました。そこで今度は入力する側だけではなく、管理する側の便利さも意識しながら開発してみようかというところからどんどん改良されていって、今年の11月の初めに管理画面の機能が使いやすくなった有料版がリリースされるまでに至りました。「Metell -ミテル -」に関しては、企画からリリースまでが1ヶ月半でした。アプリ・ウェブシステム・セールスサイトを、いろいろな想いを背負いながら弊社の全総力を結集したサービスです。

—「Metell -ミテル -」の無料版と有料版の違いはなんですか?

無料版は基本となる体調管理記録ができ、有料版は体調管理記録だけでなくプラスアルファの管理ができるところです。
具体的には、形式的に毎日報告してもらいデータ蓄積が目的の場合と、社員それぞれの体温体調をチェックし、体調が悪ければ自宅待機をお願いしたり日々の体調不良者の増減を管理してリモートに切り替える対応をしたりして、細かく管理したい場合といろいろあるので、無料は体温報告のデータ蓄積したい人たち向けで、有料はよりきめ細やかな管理を必要としているたちに向けになっています。大学や病院のような所などは有料版を使うことが多いですね。
また、ホテル業界からもお問い合わせを頂く事があります。感染症対策はコロナウイルスだけではなく、ノロウイルスやインフルエンザなど様々ありますから、複数の感染症対策に対応できる項目があると助かるそうです。そういったお声を有料版に反映していたりしますね。「Metell -ミテル -」は私たちの社会貢献ですね。

—サッカーのフェスティバルやブリオベッカ浦安で「Metell -ミテル -」が活用されていてすごいですね。
どのようなきっかけから活用していただけることになったんですか?

弊社がブリオベッカ浦安のスポンサーになるというタイミングで、「Metell -ミテル -」の開発も始まっていました。たまたま「Metell -ミテル -」の開発の話をするタイミングがあり、その時に「うちのチームも毎日検温してメールで集めたデータをマネージャーが全部エクセルに入力集計し、試合があると関東サッカーリーグという協会に提出しており、手間がかかっているので是非導入したい」という要望を頂きました。更には子供たちのサッカースクールをたくさん持っていたり、ユースのチームもあったり、チームごとに体調管理もしているため導入に至りました。
こちらは「Metell -ミテル -」とはまた違い、弊社がスポンサーをしているサッカーチーム向けに開発したサービス「Metell プラス」を提供しています。
そういった経緯から口コミなどで、大学や少年サッカーチームなど幅広く使って頂く事になりましたね。


【クリエイティブな空間が、新たなクリエイティブを生み出す】

—今回のご移転でこだわりのポイントは?

人が増えるということでの移転ではありましたが、一番こだわっているのは働くことが楽しくなるよう居心地がよい空間をつくるというところです。周辺環境であれば、駅から近くランチタイムも充実していることも心地よいと言えますし、オフィスでいえばオシャレで自慢したくなるような内装も心地よいと言えると思います。
更には、アイディアを生み出しやすい環境という点で、大きなガラスのホワイトボードを設置しました。
私たちが開発企画をする時は、ホワイトボードにびっしりと書いてアウトプットしています。そして、書いたものを見ながら仲間たちとコミュニケーションを取り、新しく考えついたことをまた書き出します。ですので、書けるところがたくさん必要なんですね。そうして多くの新しい発想を産み出していきたいのです。


それから社内のシンボルツリーであるりんごの木もポイントです。社員一人につきりんご一個、入社したら木に付けるという儀式がありまして、社員が増えるごとにリンゴの実が実っていくんです。アップリーチでアップル+リーチではなく、アプリ+リーチですとは言ってはいるんですが、シンボルツリーに関してはアップルに引っ張られてる部分もあります(笑)クリエイティブな仕事をするにあたって、社員の発想が反響しあって、より深く、より濃く、より厚いアイデアになるように、居心地の良い空間づくりにこだわりを持ちました。


—移転先を探す際に苦労したことなどありましたか?

まずはエリアです。社長と専務をはじめ、私や社員全員が浦安にゆかりがあり、浦安は面白いことに足を踏み入れると浦安から出ずに根付いている人たちが多い土地なんですね。ですので、みんな浦安という土地を気に入っていて、移転するときも浦安は外せなかったんですが、浦安はなかなか物件がでなかったんですよね。
そのなかで移転の時期と広さといろんな条件を兼ね備えた物件を探すのがすごい大変で、本当にみんなでいろいろ話あって決めました。物件が出たと連絡があれば、あーでもないこーでもないと話し合い、本当にあちこち見に行きました。浦安ブライトンを発見したとき、そもそも以前のオフィスは駅から距離がありましたから、みんなで「いいじゃん!駅前で便利になるし」と気持ちも高ぶりました。ですが、まさか入れるとは思っていなかったので、一応ダメ元で申し込みを入れたんです。他の不動産屋さんでは、小さな会社では入居は難しいと積極的には動いてくれなかったのですが、アドマイアーの小川さんだけは「何とかしましょう!」と明言いただき、心強い「仲間」を得たような気になりました。その言葉通り全く諦めることなく、貸主の審査基準となるポイントを抑え、ビルの管理会社と交渉していただきました。その結果、審査を通過することができ本当に感謝しています。入居できて本当に嬉しかったですし、私たちがここに入居できた事には何か意味があるんだろうなと感じています。


 ―ご入居後の感想と今後の展望をお聞かせください。

毎日オフィスに来るのが楽しいです。仕事してるのも楽しいですし、ふとした瞬間にいいオフィスだなぁとテンションあがります。ますます頑張ろうと思いますね。
そして4年後5年後には自社ビルを浦安市内に建てようと思ってます。
お客様からお願いされて作るサービスもそうですが、自社サービス「Metell -ミテル -」を初め、たくさんのものを生み出していき、ちゃんと収益揚げれるようにしたいです。現在働いている社員は主婦がほとんどで、皆クリエイティブな事をやっています。子育てしながら主婦しながらでもバリバリ働いて家庭との両立もちゃんとできる環境を作る、モデルケースのような会社になりたいなと思っています。


 

 

【担当者コメント】

原社長、橋本取締役、この度はご契約及びインタビューのご協力を頂きまして誠に有り難うございました。
お申込みからご契約に至るまで、審査をするにあたり貸主様から様々な質問などございましたが、迅速かつ明瞭で的を得たご回答を頂けたため、仲介業者としてはとても仕事をしやすかったです。
また、物件もお気に召して頂けたようで、本当に良かったです。
駅近のオシャレなオフィスで更なる飛躍をお祈り申し上げます。
ご入居後もなんでもご相談ください。早急に対応させて頂きます。
今後とも宜しくお願いします。繰り返しですがこの度は誠に有り難うございました。

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